牧野武文の記事一覧

牧野武文

牧野武文

テクノロジーと生活の関係を考えるITジャーナリスト。IT関連本を中心に、「玩具」「ゲーム」「論語」「文学」など、幅広くさまざまなジャンルの本を執筆。

世界を変える「ペイメントテック」 (5) 狙われる「ブランドプリペイドカード」

January 18, 2017 08:30

by 牧野武文

Visa、MasterCard、JCBなど国際ブランドの支払の決済カードは3種類ある。ひとつは「クレジットカード」。もう一つは「デビットカード」で、クレジットカードの後払い方式に対して、あらかじめ登録した銀行口座から即時に引き落とす決済形態である。海外では与信で買い物するクレジットカードよりもデビッ…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (12) 蘇るMozilla

January 17, 2017 08:00

by 牧野武文

華々しくモジラが始動するが 1998年4月1日、コミュニケーターのソースコードがMozillaと名づけられて、公開になった。ネットスケープのはその夜、サンフランシスコで最大のナイトクラブ「サウンドファクトリー」を借り切った。参加者には、mozilla.orgとプリントされたTシャツが配布された。この…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (11) 「伽藍とバザール」とネットスケープの決断

January 13, 2017 12:00

by 牧野武文

「伽藍とバザール」に心打たれたネットスケープ オープンソース戦略をするきっかけになったのが、エリック・レイモンドのエッセイ「伽藍とバザール」だった。レイモンドは、フリーウェアやLinuxに関わってきたプログラマー。それまでOSのような重要なソフトウェアは、厳密な設計のもと、閉鎖され組織だった集団でな…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (10) 後からやってきて市場を奪うマイクロソフト

January 12, 2017 08:00

by 牧野武文

ビル・ゲイツの豹変「インターネットデイ」 ネットスケープの快進撃の一方で、不穏な動きが起こっていた。マイクロソフトだ。ビル・ゲイツは、インターネットは科学者やエンジニアのものであって、一般消費者が使うものにはならないと考えていた。ところが、ネットスケープの動向を見ているうちに、ゲイツはその考えが誤り…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (9) ネットスケープの快進撃が始まる

January 10, 2017 08:30

by 牧野武文

ユーザーにはタダ同然、企業から利益をあげる しかし、新しいモザイクを開発したとして、どうやってマネタイズしたらいいのだろうか。NCSAのモザイクは、研究プロジェクトなので、お金を稼ぐ必要はなかった。そのため、ほぼオープンソースに近い形で公開することができ、ユーザーは無料で手に入れて使うことができた。…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (8) 時給6.85ドルのアルバイトが作ったブラウザーが世界を変える

January 5, 2017 08:00

by 牧野武文

コマンドを駆使しないと見られない 1992年、イリノイ大学のコンピュータ科学専攻の学生、マーク・アンドリーセンが、学費を支払うためにNCSA(全米スーパーコンピューター応用研究所)で時給6ドル85セントで働き始めたときから、インターネットに革命が起ころうとしていた。アンドリーセンが回された仕事は、憧…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (7) 無料のソフトウェアで利益をあげるレッドハット社

December 22, 2016 08:30

by 牧野武文

1993年、Linuxが登場して間もないころ、ロバート・ボブ・ヤングは小さなソフトウェア販売会社を経営していた。メーカーが開発したUNIXアプリケーションを扱い、フリーウェアやシェアウェアを集めたCD-ROMなども販売していた。仕事の流れで、LinuxのCD-ROMも扱うようになった。ヤングはLin…

世界を変える「ペイメントテック」 (4) 一流ホテルのカード情報が狙われる

December 21, 2016 08:00

by 牧野武文

小売業で頻繁に起きているカード情報流出事件。さまざまな業種に及んでいるが、昨今はホテルなど観光業からの流出も目立っている。国際的なホテルチェーンでカード情報を含む個人情報の流出が頻発している。 特に2016年1月にハイアットが公表した流出事件は、日本人にもショッキングなものだった。なぜなら、流出元は…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (6) Linuxは優れたアーキテクチャーしかサポートしない

December 20, 2016 08:30

by 牧野武文

CPUの欠陥設計はLinuxでは採用しない リーナスは、DEC社のAlphaへの移植作業を1993年に始めて、ほぼ1年で完成させた。マイクロカーネルではなく、マイクロカーネルの最適化手法を使って、なおかつ移植性を高める独自の工夫をしていった。リーナスは、この時点で、他のプラットフォームにも移植するこ…

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (5) フィンランドでひっそりと誕生したLinux

December 15, 2016 09:30

by 牧野武文

フィンランドのヘルシンキの大学生、リーナス・トーバルズは、IBM PC上で動くMinixという学習用OSで、OS理論の勉強をしていた。Minixは、アムステル大学で開発されたもので、OS理論の学習をするための教材だった。コマンドなどはUNIX風だったが、個人でも買えるIBM PC上で動くのが魅力だっ…