牧野武文の記事一覧

牧野武文

牧野武文

テクノロジーと生活の関係を考えるITジャーナリスト。IT関連本を中心に、「玩具」「ゲーム」「論語」「文学」など、幅広くさまざまなジャンルの本を執筆。

ハッカーの系譜(10)マービン・ミンスキー (10) 多層化することで問題を解決

March 30, 2017 08:00

by 牧野武文

多層化することでXOR問題を乗り越えられる パーセプトロンの第1の進化は多層化だ。ミンスキーが指摘したように、パーセプトロンはXORの論理演算結果を学習することができない。前回示したように、XORの演算結果は線形分離不可能、つまり直線で真と偽のグループにわけることができないからだ。 しかし、実はちょ…

POSマルウェアの恐怖 (4) クレジットカード番号が顧客番号や業務処理のキーとして活用される

March 29, 2017 08:00

by 牧野武文

  ・POSマルウェアの恐怖(1) PCI DSSに準拠しても防げない? 狙われるPOSシステム ・POSマルウェアの恐怖(2) カード情報が平文で通信されるシステム ・POSマルウェアの恐怖(3) カード情報を全プロセスで暗号化する「PCI P2PE」はPOSマルウェア攻撃を防げるか POSレジを…

中国で9億アカウントが利用する「WiFi万能鍵」が1308種類の偽アプリを一掃

March 27, 2017 10:30

by 牧野武文

『中国経済網』の報道によると、中国で大人気のアプリ「WiFi万能鍵」を開発した上海連尚科技有限公司は、今年3月までに、1308種類の偽アプリを一掃したと発表した。 アカウント数9億件を超える無線LANユーティリティーソフト WiFi万能鍵は、公衆無線LANに自動接続するAndroid・iOSアプリ。…

POSマルウェアの恐怖 (3) カード情報を全プロセスで暗号化する「PCI P2PE」はPOSマルウェア攻撃を防げるか

March 22, 2017 08:00

by 牧野武文

第1回、第2回で紹介したように、POSレジに感染するマルウェアによるクレジットカード情報流出事件が米国を中心に相次いでいる。 POSマルウェアは、POSレジやPOSサーバー内の平文カード情報を含む個人情報を標的にする。カード情報セキュリティのグローバル基準PCI DSSでも、カード情報をメモリで処理…

中国公安部がハッカー集団を摘発し50億件の個人情報を押収

March 21, 2017 08:00

by 牧野武文

中国、『中安在線』『安徽商報』の報道によると、今年1月17日午前9時30分に、北京市、蚌埠(ほうふ)市、浙江省を始めとする14の省と直轄市で、大規模黒客(ハッカー)集団の一斉摘発が行なわれた。逮捕者は96名にのぼり、家宅捜索の結果、50億件を超える個人情報が押収された。逮捕者の中には、2007年に中…

ハッカーの系譜(10)マービン・ミンスキー (9) 人工知能「冬の時代」が到来

March 17, 2017 08:00

by 牧野武文

パーセプトロンの限界を指摘するミンスキー 1963年に、ミンスキーはシーモア・パパートと知り合った。この南アフリカ生まれの数学者は、数学の学士号をとるためにイギリスのケンブリッジ大学で学んでいた。そのときにパーセプトロンに興味をもったが、パーセプトロンの機能については、ミンスキーを同じように限定的な…

ハッカーの系譜(10)マービン・ミンスキー (8) 世界初 機械学習可能なネットワーク「パーセプトロン」誕生

March 10, 2017 08:00

by 牧野武文

網膜の仕組みにヒントを得たパーセプトロン フランク・ローゼンブラットが着目したのは、眼球の仕組みだった。網膜が光を受けて、それが視神経(ニューロン)を経て、脳につながっている。つまり、私たちが「ものを見る」ときはなんらかの情報処理がおこなわれていることになる。目の前にあるサイコロを見たときに、脳はサ…

POSマルウェアの恐怖 (2) カード情報が平文で通信されるシステム

March 9, 2017 08:30

by 牧野武文

小売店に、ほぼ必ず設置されているPOSレジ。これにマルウェアを感染させ、クレジットカード情報を盗み出すという事件が海外を中心に急増している。ただ国内で現在確認されているカード情報流出の被害は、1件(2017年2月現在)のため、日本の小売業や消費者にはまだ重大性は意識されていないようだ。 POSレジの…

ハッカーの系譜(10)マービン・ミンスキー (7) チェスをするプログラムは「人工知能」と呼べるのだろうか

March 7, 2017 11:30

by 牧野武文

人間が勝ち方を教えるゲームプログラム 当時、MIT人工知能研究所のハッカーの一人だったリチャード・グリーンブラットは、チェスをするプログラムを書くことに夢中になっていた。チェスをするプログラムは「人工知能」と呼べるのだろうか。いつもそのことが話題になっていた。 リチャード・グリーンブラット2009年…

ハッカーの系譜(10)マービン・ミンスキー (6) MITに集まったハッカーの庇護者

March 3, 2017 08:00

by 牧野武文

ミンスキー率いるハッカーたちは、しだいにMIT人工知能研究所の母体となっていった。といっても、具体的に人工知能を研究していたわけではない。それぞれが自分の好きなプログラムを書くことに没頭していたのだ。 ミンスキー自身はプログラミングがあまり好きではなかったようだ。「プログラムをしていると、別のことを…