Shutterstock.com

教育用のマイコンボードを利用してドローンをハッキング

『Security Affairs』

August 2, 2017 08:00
by 『Security Affairs』

毎年ラスベガスで開催されているハッキングカンファレンス「DEF CON」のプレゼンで、Econocom Digital Securityのセキュリティ研究者Damien Cauquilが、ポケットサイズのコンピューター(BBCのMicro:bitなど)を利用して「ワイヤレスキーボードで入力されるキーストロークを探る方法」、さらには「クアッドコプターのドローンの制御を奪う方法」を発表した。

「Micro:bit」は、BBC(英国放送協会)が英国のコンピューター教育用に設計したARMベースのシステムで、16MHzの32ビットのARM Cortex-M0 CPU、16KBのRAMとBluetooth接続を搭載している。専門家は、数行のPythonのコーディングを行うだけで、それを「ワイヤレス信号を盗聴」して使用できるということを明らかにした。

このMicro:bitは、わずか12ポンド(約1700円)ほどの価格で販売されている。Cauquilは、「一般公開されているソフトウェアを(Micro:bitで)用いることにより、ブルートゥースを経由して、ワイヤレスキーボードで入力される信号を探る方法」を発表した。

こういった小さなサイズのデバイスは、デスクの中に隠しておけば、標的がタイピングする機密情報(たとえばパスワードやログインの認証情報)を傍受することができる。

Cauquilが示した利用方法の中で、最も興味をそそられるものの一つが「ドローンのハッキング」だ。Cauquilは、その小さなマイクロコンピューターをドローンのコントローラーに取り付けて飛行の制御を奪った。

BBC Micro:bitの「ドローンハッキングツール」/画像ソース:The Register

「Micro:Bitのファームウェアをハッキングし、それを『ワイヤレスキーボードのキーストロークを傍受できる、あるいは飛行中のクワッドコンピューターを乗っ取って完全に制御を奪うことができる、パワフルな攻撃ツール』にするためには2~3ヵ月を費やした」と、そのプレゼンの説明書きに記されている。「そして我々は、セキュリティ研究者たちが2.4GHzプロトコルとのやりとりを行えるようになる数多くのツール(たとえば「Bastilleが設計したマウスジャックツール」にインスパイアされた、改良版のスニファーなど)を開発した。我々は、このカンファレンスが開催されている間に、我々のファームウェアやツールを公開する予定だ」

Cauquilは、「潜在的な問題によってMicro:bitとドローンの接続が途絶えることがある」と説明しているが、それでも彼は「ポータブルなRFハッキングツールの作成において、Micro:bitは素晴らしいプラットフォームになるだろう」と確信している。
 
翻訳:編集部
原文:DEF CON 25 – BBC Micro:bit could be used to hijack a drone
※本記事は『SecurityAffairs』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。情報・データはSecurityAffairsが公開した当時のものです。

BugBounty.jp

システムに内在するリスクをチェックセキュリティ診断(脆弱性診断)

提供会社:スプラウト

企業や組織のWebアプリケーション、各種サーバー、スマートフォンアプリケーション、IoTデバイスなどの特定の対象について、内外の攻撃の糸口となる脆弱性の有無を技術的に診断します。外部に公開す るシステムを安心かつ安全に維持するためには、定期的なセキュリティ診断が欠かせません。

BugBounty.jp

サイバー空間の最新動向を分析脅威リサーチ

提供会社:スプラウト

サイバー攻撃に関連した機密情報や個人情報が漏洩していないかをダークウェブも含めて調査し、もし重要な情報が発見された場合は、その対応策についてもサポートします。また、サイバー攻撃者のコミ ュニティ動向を分析し、特定の業種や企業を狙った攻撃ツールやターゲットリストが出回っていないかなどの特殊な脅威調査も請け負っています。

中国でライドシェア殺人事件が発生

May 22, 2018 08:00

by 牧野武文

5月6日早朝、中国版ウーバーの「滴滴出行」(ディディチューシン)のライドシェアを利用した女性が、運転手に殺害されるという痛ましい事件が起きた。ほぼすべてのメディアが連日報道する大事件となった。各交通警察は、中国人民公安大学が制作した「ライドシェアを利用する女性のための安全防犯ガイドブック」を配布して…

アリペイの盲点を突いた男に懲役5年

May 15, 2018 08:00

by 牧野武文

アリババが運営するQRコードスマホ決済「アリペイ(支付宝)」のシステムは、かなり堅牢だ。 アリババは、どのようなセキュリティ対策をしているかは一切公表していない。ただ、ネットではよく「10段構えの防御システムになっている」と言われる。最も外の防御システムが突破されるとアラートが発せられて、緊急チーム…