ロシアのハッカーが安価な「サービスとしてのランサムウェア」をダークウェブで販売

『The Hacker News』

May 19, 2017 08:00
by 『The Hacker News』

ランサムウェアが数年前から流行しているが、世界中の企業や病院、金融機関、個人を狙い、何百万ドルも巻き上げており、さらに厄介になってきている。

人々や組織のお金を盗み出す、開発途上の洗練された金融機関向けトロイの木馬やマルウェアについては今は置いておこう。近頃、サイバー犯罪者が汗をかかずに金を手に入れるために用いる最も簡単な手段の1つがランサムウェアなのだ。

この脅威は、サービスとしてのランサムウェア(Ransomeware as a Service:RaaS)の登場によりさらに悪化している。RaaSはユーザーフレンドリーに設計されており、技術的な知識に乏しい人や全くない人でも容易にこれらを運用して稼ぐことができるランサムウェアだ。

最近、セキュリティ研究者が簡単に使用できるランサムウェアサービスを発見した。このランサムウェアは、たった一度感染させれば利益が出ると約束している。

Karmenと呼ばれるRaaSは、Hidden Tearという開発中止されたオープンソースのランサムウェア構築キットを元にしたものだ。そして、175ドルでDevBitoxという名のロシア語話者のハッカーがダークウェブフォーラムで販売している。

一般的なランサムウェアによる感染と同様、Karmenは強力な AES-256暗号化プロトコルを用いて感染したパソコンのファイルを暗号化し、被害者が攻撃者から解読キーを取得するために大金を支払わないかぎりアクセスできないようにする。

この新種のRaaSは、ユーザーフレンドリーなグラフィカルダッシュボードを備えたウェブベースのコントロールパネル(ダークウェブでホストされている)へのアクセスを提供している。これにより購入者は、Karmenを自分用に設定できる。 

購入者はダッシュボードで感染件数や利益をリアルタイムで記録することができ、技術的な知識がほとんどない人でもKarmenを運用することができると脅威情報会社 Recorded Futureが2017年4月18日に公開したブログで説明した。

ハッカー:私のマルウェアに手を出すな! さもなければあなたのファイルが消える!

Karmenランサムウェアに感染すると被害者のファイルは暗号化され、マルウェアに干渉したら全てのファイルを失うことになるとユーザーに警告する脅迫メッセージのウィンドウが開く。

さらに興味深いことに、Karmenは被害者のコンピューター上でサンドボックス環境や解析ソフトウェアを検知した場合、自動的に解読プログラムを削除してセキュリティ研究者が脅威を調査できないようにするのだ。

2016年12月にドイツと米国の被害者が最初にKarmenの感染を報告した。一方でアンダーグラウンドでの販売が開始されたのは2017年3月のことであった。

Recorded Futureによると、今のところ20人が DevBitoxからKarmenマルウェアのコピーを購入しているようだ。そのうち3人がプロフィールにポジティブなレビューを残している。

YouTubeで、活動中のRaaSのデモ動画を確認することもできる。

ランサムウェアの脅威から自分自身を守る方法

ランサムウェア感染に対する防衛策として考慮すべき重要なポイントを紹介する。

  • 重要なデーターは定期的にバックアップをとる
  • システム上でアンチウィルスセキュリティツールを必ず実行する
  • 不明なソースからのメールの添付ファイルは開かない
  • 最も重要なのは、常に安全にインターネットをブラウジングすること

 
原文:Russian Hacker Selling Cheap Ransomware-as-a-Service On Dark Web
※本記事は『The Hacker News』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。




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