オランダ警察がダークウェブのマーケットを乗っ取る

Zeljka Zorz

November 28, 2016 09:30
by Zeljka Zorz

世界中の法執行機関がダークウェブのオンラインマーケットのテイクダウンを続けている中で、オランダの国家警察と検察当局は違法な商品の販売者や購入者を思いとどまらせるための新たな方法を試している。

米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、フランス、オランダ、フィンランド、スウェーデン、アイルランド、スペインの法執行機関が最近連携して行ったHyperion作戦によって、複数の法執行機関がダークウェブ上での違法なドラッグや商品の売買に関する事件の手がかりを掴んだ。

「違法ドラッグは、ダークウェブのマーケットプレイスで最も購入・販売される商品であり続けている。一方で世界中の法執行機関もまた、偽造処方薬やその他の偽造商品、フェンタニルのような危険で死に至る合成ドラッグ、致死毒薬、偽のIDや盗難ID、身元証明書類、盗難されたクレジットカードデータ、そしてコンピューターハッキングや依頼殺人、マネーロンダリング等の違法サービスを確認している」と米国移民税関捜査局(ICE)は述べている

0003620-002

オランダ警察がダークウェブのトップページを書き換えた

Hyperion作戦の一環で、オランダの警察と検察当局がダークウェブのマーケットを乗っ取り、彼らの捜査能力がいかに強力かを見せつけるためにそのメインページを書き換えた(上掲のスクリーンショット参照)

「まず国家検察当局と警察は、ダークウェブで積極的に行動しているということを、秘匿サービスによってダークウェブコミュニティに見せつけた。次に同チームは、アンダーグラウンド市場の多数の大きなベンダーの発見や起訴について話し合った。3番目に、この秘匿サービスで、ダークウェブにおける違法商品の買い手は思っているような匿名性はないということを指摘した」のオランダの検察当局は説明している

オランダ当局が乗っ取ったウェブサイトの「よくある質問」には「オランダの居住者が使用目的で少量のドラッグを購入した場合、現時点では法的措置は取られない。大量のドラッグを購入したり、その他の商品やサービスに手をつけた場合は捜査が開始する可能性がある」と書かれている。

またオランダでは、国際的なハードドラッグの不正取引の最高刑が12年、武器の密輸が8年である。
「このウェブサイト上にあなたのユーザーネームや居住地があれば、あなたは一つもしくはそれ以上のダークマーケットでの買い手として特定されているということだ。つまり、あなたの個人情報が警察や司法機関に知られているのだ。どんな結果になるかは、このアンダーグラウンド市場での行動次第である」とサイトでは説明されている。

掲載されたFAQ。オランダ当局がTorについてどう思うのか?  といった質問も掲載されており興味深い

 
翻訳:編集部
原文:Dutch police takes over darknet market, posts warning
※本記事は『Help Net Security』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したもの

BugBounty.jp

システムに内在するリスクをチェックセキュリティ診断(脆弱性診断)

提供会社:スプラウト

企業や組織のWebアプリケーション、各種サーバー、スマートフォンアプリケーション、IoTデバイスなどの特定の対象について、内外の攻撃の糸口となる脆弱性の有無を技術的に診断します。外部に公開す るシステムを安心かつ安全に維持するためには、定期的なセキュリティ診断が欠かせません。

BugBounty.jp

サイバー空間の最新動向を分析脅威リサーチ

提供会社:スプラウト

サイバー攻撃に関連した機密情報や個人情報が漏洩していないかをダークウェブも含めて調査し、もし重要な情報が発見された場合は、その対応策についてもサポートします。また、サイバー攻撃者のコミ ュニティ動向を分析し、特定の業種や企業を狙った攻撃ツールやターゲットリストが出回っていないかなどの特殊な脅威調査も請け負っています。

続・日本人マルウェア開発の実態を追うハッカーとセキュリティ技術者は「文明」と「文化」ぐらい異なる

December 31, 2018 18:41

by 『THE ZERO/ONE』編集部

前回の「日本人マルウェア開発者インタビュー」では、マルウェアの開発者が「生身の人間」であることを知った。 一般社会のステレオタイプは、マルウェア開発者が「反社会的である」「孤独である」という印象を植え付けてきた。しかし前回の取材を通して、実際の彼ら(彼女ら)を見てみると社会に順応し、きわめて組織的で…

中国でライドシェア殺人事件が発生

May 22, 2018 08:00

by 牧野武文

5月6日早朝、中国版ウーバーの「滴滴出行」(ディディチューシン)のライドシェアを利用した女性が、運転手に殺害されるという痛ましい事件が起きた。ほぼすべてのメディアが連日報道する大事件となった。各交通警察は、中国人民公安大学が制作した「ライドシェアを利用する女性のための安全防犯ガイドブック」を配布して…