SecurityAffairsの世界ハッカーインタビュー (8) コードこそハッカーの武器 ネット上の腐敗と戦う「s1ege」

『Security Affairs』

August 10, 2016 08:00
by 『Security Affairs』

今日、Aveek Sen氏の協力により、s1egeというハンドルネームで活動するハッカーにインタビューを行った。

s1egeはGhost Squadのメンバーで、ハッカーグループAnonGhostの初期構成員だった。分裂が生じてMauritania Attackerとその他数人のAnonGhostメンバーがISISに加入した。

それでは、s1egeのインタビューをお楽しみください!

Q:ハックする理由は? その動機について教えてください。

A:動機付けとなっているのはインターネット上のあらゆる形の腐敗と戦うこと、そしてISISをインターネットから撲滅することである。好奇心を超え、ISISについて暴くものにしろ、腐敗した政府について暴くものにしろ、より重要な理由から私はハックしている。また、個々人について暴くのもこの重要な理由からだ。

Q:あなたの技術的な経歴について教えてください。あなたはITの専門家ですか?

A:私はプログラマーで、何年も続けている。

Q:サイバーセキュリティ業界で変えたいことと、その理由を教えてください。

A:セキュリティという点で以前は、何らかのコンピューターを内蔵して公開されるものは、最低でも半年のセキュリティテストをそのデバイスに対して実施する必要があった。自動車が安全に運転できるのか確かめるのも同じことで、デバイスに同様のテストが行われるべきだ。しかし日々の生活の中で、脆弱性は重大となる一方、脅威はその現実性を失っている。現在の社会は、新しい発明品を積極的に公開したがり消極的になることは決してない個人や企業に頼った状態だ。そしてそういったデバイスは世界中に対して広くオープンにされたままとなり、何年も経ってやっとペネトレーションテストの不足によるサイバー脅威に気付くことになる。

Q:あなたのハッキング手段の中で最も重要なツールを教えてください。

A:コードがまさにハッカーの武器で、手を動かすハッキングが真のハッキングである。倫理的なハッキング、あるいはブラックハット、どのようなタイプであれ、手動のハッキングはハッキングの最も強力な形だ。

Q:最大のチャレンジについて教えてください。

A:私の最大のハッキングのチャレンジは、認められるために違法行為をしたことだ。申し訳ないが、これ以上はこの質問には答えられない。

Q:インターネット上で最も恐れていることを教えてください。

A:私が最も恐れているのはISISだ……と言いたいところだが、私が何よりも恐れているのは、自分の政府だ。我々の政府はプライバシーを過去のものとするような、多くの法律を密かに可決している。セキュリティを監視に取って代わらせているのだ。その次に恐れているのがISISと、彼らによるイスラム教主流派の洗脳による採用戦略である。例えば、United Cyber Caliphateで我々が晒しているハッカーはかつては友人であった。しかしISISに転身したことで、完全に敵にならざるを得なかった。そしてAnonGhostからGhostSquadHackersが分かれたことで、この動きが高まっている。
 
翻訳:編集部
原文:Hacker Interviews – s1ege
※本記事は『SecurityAffairs』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。
 
about s1ege氏プロフィール
インタビューにもあるように、s1egeは元々ハッカーグループAnonGhostの主要メンバーだった。AnonGhost名前のとおりAnonymousの影響を受けたグループだが、元々反米的傾向は強く、ホワイトハウスやイスラエルに対する攻撃を実行してきた。しかしAnonGhostのリーダーであるMauritania Attackerがイスラム国に傾倒、イスラム国寄りの攻撃を行うに至ってs1egeらが反発、Ghost Squadを結成した。s1egeは現在のGhost Squadの主要なスポークスマンだ。Ghost Squadは、インタビューにあるイスラム国派のハッカーの名前を公開する活動の他、KKKサイトにDDoS攻撃をかけたり、米国軍人の個人情報を晒したりしている。

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