SecurityAffairsの世界ハッカーインタビュー (4) セキュリティ界の伝説 F-Secureのリサーチャー「Mikko Hypponen」

『Security Affairs』

June 29, 2016 10:30
by 『Security Affairs』

ミッコ・ヒッポネン氏(Mikko Hypponen)について紹介はいらないだろう。彼は真のスターであり、消えることのないサイバーセキュリティ業界の進化の跡を残したプロの一人である。私は、彼が伝説的な人物だと考えており、彼へのインタビューをお送りできることを嬉しく思う。

Q:こんにちは。ハッキングコミュニティのレジェンドであるあなたの技術的な経歴を教えてください。また、ハッキングを始めた時期についても教えてください。

A:私が初めてコンピューター(コモドール64)を手に入れたのは、私が13歳の時だった。それからほぼすぐに、私はアセンブラプログラミングを開始した。私は16歳の時に、初めてプログラムを販売した。早い時期でのこのアセンブラスキルが、私が20歳の時にウィルス解析やリバースエンジニアリングを行うきっかけとなった。当時私はプログラミングを学んでおり、地元のセキュリティ企業でアルバイトをしていた。それから25年経ったが、私は未だにマルウェア解析をしている。

Q:現在ウェブ上で最も興味深いハッキングコミュニティについて教えてください。

A:面白いメーリングリストやフォーラムは沢山ある。しかし少し驚かれるかもしれないが、情報セキュリティコミュニティーとつながるのに良い方法はTwitterである。ほぼ全員がTwitter上にいて、誰とでも接触を図りやすい。もちろん、よりセンシティブな議論は暗号化されたチャネルで行うべきだ。しかしTwitterはつながるのにはとても便利なものとなっている。

Q:サイバースペースの軍事化について教えてください。

A:軍がインターネットの利用に興味を持つ理由はとても明確だ。これらのような攻撃は効果的な上、費用がかからず、拒否できないからである。諜報や軍事攻撃のにおいて、これらの特性は深く追求されている。実際これによって、今日技術的な先進国のほとんどで現実のものとなっているようなサイバー軍拡競争が始まったのだ。これらの国家が興味を持つのは、サイバー攻撃から自分達を守るためのサイバー防衛プログラムを動作させることだけではない。彼らは攻撃的な技術を手に入れて、自分達で攻撃を開始できるようになりたいと願っているのだ。

信頼できる攻撃的なサイバープログラムのためには、新しいエクスプロイトの安定的な供給が国家には必要となるだろう。エクスプロイトは永遠に使えるわけではない。これらは発見され、パッチが当てられるのだ。脆弱性のあるソフトウェアでも、新しいバージョンには新しいエクスプロイトが必要だろう。これらのエクスプロイトは兵器化でき、かつ信頼できるものでなければならない。信頼できる攻撃的なサイバープログラムを手にするために、新たなエクスプロイトの安定的な供給が国家には必要である。

Q:インターネット上で最も恐れていることについて教えてください。

A:重要なインフラの一部分がパブリックなインターネットに接続されているのを発見すると、いつも恐怖を感じる。エネルギー供給網や発電所、水処理施設、ダム、食品加工工場のようなものは特にだ。

これらは絶対にオンラインにすべきでない。なのにオンラインになっているのだ。我々がこのことを認識しているのは、我々はネットをスキャンしている時にたびたびこれらを発見しているからだ。

Q:文字通り衝撃的なマルウェアを見つけたことはありますか。またそのマルウェアについても教えてください。

A:Stuxnetは業界全体に衝撃を与えた。これはまさに、驚くべき代物であった。一つのマルウェアにあまりにも多くのゼロデイ脆弱性があったので、初めのうちは面白いと我々は思っていた。それから我々は、何かとてつもなく大きなものに気が付いだのだ。今でも我々は、「前Stuxnet時代」「後Stuxnet時代」で考えている。Stuxnetはそれほど重要なマルウェアなのだ。

Q:私は一般的なインターネットユーザーですが、自分のプライバシーを守る方法について教えてください。インターネット上での監視や諜報活動を避けるために使用できるツールについても教えてください。

A:オンラインでプライバシーを守るのは難しいことだ。暗号化やVPNsは有効だ。プライベートモードでのインターネットブラウジングやCookieの消去も役立つ。また、FacebookやLinkedin 、Googleからログアウトしておくのも良いだろう。異なるブラウザーを使用するのも良い。しかし残念なことに、100%のプライバシーはオンラインには存在しないのだ。

ミッコに感謝する。
 
翻訳:編集部
原文:Hacker Interviews Speaking with Mikko Hypponen
※本記事は『SecurityAffairs』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。




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