SecurityAffairsの世界ハッカーインタビュー (3) 社会の脆さを指摘する「独創ハッカー」Samy Kamkar

『Security Affairs』

June 22, 2016 11:30
by 『Security Affairs』

今日は、ITセキュリティ業界で最も優秀なホワイトハットハッカーの一人で独創的なSamy Kamkarへのインタビューをお送りする。

Samy Kamkar(@SamyKamkar) は最も有能な専門家の一人で、驚くべき作品を定期的にITセキュリティ業界に送り出している。きっとみなさんの多くは、MagSpoofCombo Breaker、SkyJack、OwnStarOpenSesameUSBDriveByRollJam、そして KeySweeperのことを覚えているだろう。

それではインタビューをお楽しみください。

Samy Kamkar – Source Gadgetz.tv

Q:Samy、あなたは最も人気がありクリエイティブなホワイトハッカーの1人ですが、あなたの技術的な背景やハッキングを始めた時期について教えてください。

A:私は16歳の頃に高校を中退してから、インターネットという素晴らしいリソースを除き、正式な技術的教育や経歴を持っていない。私は現在30歳だが、初めてインターネットを使い出したのは10歳の頃だった。そしてすぐにハッキングの世界に興味を持った。私がコードを学び始めたのは13歳頃で、それから基本的なエクスプロイト技術を理解し始めた。Phrackや様々な電子雑誌を読んだり、IRCで他のことを見つけたり、学習に役立つような既存のオープンソースのエクスプロイトやツールを学んだりしていた。しかし、私にとって一番手っ取り早い方法は、独自ツールのコードを書く試みだった(大抵は失敗していたけど)。

Q:FBIが最近出したKeySweeperに関する通知を読みましたか?  あなたの意見を教えてください。

A:私はこの件で、何人かから警告された。なぜ彼らが今これを言い出したのか興味があるが、FBIが何かの捜査中にKeySweeper(訳注:氏が開発したワイヤレスキーボードを盗聴する機器) デバイスを見つけた可能性があると私は思っている。しかし、これを確認するための情報は何もない。

Q:あなたが新しいハッキングを披露するたびに、私たちの社会がいかに脆弱であるかを我々は思い知らされます。最も広い攻撃対象範囲を持つ業界(ヘルスケア、自動車、通信、金融等)とその理由を教えてください。

A:少なくともこれからの数年では、IoTが最も大きな攻撃対象範囲を作り出すと私は考えている。我々は電話やコンピューター、タブレットといった重要なデバイスをインターネットに接続し続けているが、急速な発展と低い投資要件、そしてこれらのデバイスのアップグレードの困難さから攻撃対象範囲は広く、これによって我々は大きな危険に晒されることになるだろう。多くのIoT攻撃に目を向けると、基本的に無理矢理侵入するような攻撃に対して、たいていの場合あまり洗練された手段が取れていない。これに比べ他の分野では、効果的な攻撃が仕掛けられる前に、少なくとも妥当な障壁と対応策を設置していることが多い。

Q:インターネットで恐れているものを教えてください。

A:私が最も恐れていて、近い将来大規模な技術的混乱を起こす根本的な原因となると私が信じているのは、そこらじゅうにいるティーンエイジャーである。彼らは、損害を与えたりそれを遂行するための方法を見つけ出す可能性がある。私は、情報共有や技術を学びたい者には誰にでも教えるということを強く掲げている。そして私は若い世代に影響を及ぼすような知識を共有することが大好きだが、誰か若者がこのような知識を悪い方向に使用することになるのではないかと危惧している。

Q:重要インフラに対する大規模なサイバー攻撃は明確なリスクとなりますか?

A:重要インフラへの技術的な攻撃は、間違いなく大きなリスクである。攻撃の中には技術を用いて、リモートからの攻撃でありながらサイバー関係ではないものも出てくるだろう。私はこの分野を少し研究しており、数ヵ月以内に発表したいと思っている。

Samy、本当にありがとう。インタビューできてとても嬉しく、光栄に思います。数ヵ月以内に発表される新しい研究結果を心待ちにしています。ご健勝をお祈りします。
 
翻訳:編集部
原文:Hacker Interviews Speaking with Samy Kamkar
※本記事は『SecurityAffairs』の許諾のもと日本向けに翻訳・編集したものです。




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