特集・連載

ハッカーの系譜⑨オープンソースの巨人たち (11) 「伽藍とバザール」とネットスケープの決断

January 13, 2017 12:00

by 牧野武文

「伽藍とバザール」に心打たれたネットスケープ オープンソース戦略をするきっかけになったのが、エリック・レイモンドのエッセイ「伽藍とバザール」だった。レイモンドは、フリーウェアやLinuxに関わってきたプログラマー。それまでOSのような重要なソフトウェアは、厳密な設計のもと、閉鎖され組織だった集団でな…

サイバー世界に蠢く中国APT集団の影 (8) APT攻撃の犯人は本当に中国なのか

December 1, 2016 08:00

by 江添 佳代子

最終回は「セキュリティイベントの招待状を装ったスピアフィッシング攻撃の実行犯」の正体について改めて考えてみよう。Palo Alto Networksがブログの中でやんわりと示唆したように、これほど多くの証拠が揃っていれば、その攻撃が中国発であったことはほぼ間違いないように思われる。 相手を騙すには簡…

ブライアン・クレブスを襲った史上最大級のDDoS攻撃 (8) IoTボットネットを使ったDDoS攻撃は誰にも止められない!?

October 27, 2016 10:30

by 江添 佳代子

ブライアン・クレブスは10月1日、Krebs on Securityを襲った「IoTのボットネット」を動かしていたマルウェアのソースコードがオンラインに公開されていることを報じた。このソースコードの流出は、今後の混乱を充分に予想させるものだ。クレブスは次のような言葉で説明している。「それは事実上、ル…

ハッカーの系譜⑧ノーラン・ブッシュネル (8/8) アタリの凋落と任天堂の躍進

October 25, 2016 10:00

by 牧野武文

ノーランのピザレストランは大当たり ところで、アタリの創業者であるノーラン・ブッシュネルはこのアタリショックの騒ぎの中どうしていたのだろうか。1978年に解任される頃から、ノーランは別のビジネスに手をだしていた。それはピザレストラン「チャック・E・チーズ・ピザタイムシアター」だ。これは、ノーランのも…

SecurityAffairsの世界ハッカーインタビュー (20) ISISと戦う7人のハッカー集団「PøwerfulGreəkArmy」

November 15, 2016 10:00

by 『Security Affairs』

本日お届けするのは、ISISのプロパガンダとオンラインで戦うことに注力したハッカー集団「 PøwerfulGreəkArmy(PGA)」とのインタビューだ。 Q:PGAについて、もっと詳しく教えてください。あなたたちの目的は何ですか? A:我々は、熟練した7人のハッカーで構成された新しいハッカーチー…

ハッキング集団「ShadowBrokers」と沈黙のNSA (6) メディア越しに激突するアメリカとロシア

September 15, 2016 10:00

by 江添 佳代子

最後に、ロシアと米国が現在どのような動きを見せているのか見てみよう。Shadow Brokersの事件発生から半月ほどが経過した9月1日、プーチン大統領は改めて「DNC(米民主党委員会)のハッキング事件」への関与を否定する発言を行った。 彼のコメントについて説明する前に、まずはDNCのハッキング事件…

ハッカーの系譜⑦ビル・ゲイツ (7/7) ハッカーをやめたOSの帝王

September 6, 2016 10:00

by 牧野武文

IBMのチームは、ビル・ゲイツの紹介により、デジタルリサーチ社を訪問して、CP/Mの16ビット版開発の依頼をすることになった。この日の会議は、パソコン黎明期の伝説のひとつになっており、そして、今でも謎に包まれている。 伝説となった「世紀の失敗」 その伝説によると、キルドールは会議に顔をださず、趣味で…

ハッカーの系譜⑥ジュリアン・アサンジ (8/8) 追い詰めらるウィキリークス

July 1, 2016 11:30

by 牧野武文

2010年11月28日、ウィキリークスは虎の尾を踏んでしまった。米国の外交公電の公開を始めたのだ。外交公電は、米国国務省と世界各国の大使館、在外公館での間での通信文だった。従来と同じように、既存メディアと連携するばかりでなく、25万1287件の外交公電を、ほぼ毎日50件から100件ずつ断続的に公開し…

連載:ハッカーの系譜⑤エドワード・スノーデン (6/6) 香港からの脱出、そしてロシアへ

March 14, 2016 12:00

by 牧野武文

6月9日日曜日、東部時間の午後2時、スノーデンの正体を明かす記事がガーディアンウェブ版に掲載された。「エドワード・スノーデンーーNSA監視活動の内部告発者」という見出しだった。12分のスノーデンのインタビュー映像も掲載された。 ベライゾンの記事、プリズムの記事よりも反響は大きかった。ガーディアンのウ…

連載:ハッカーの系譜④アラン・ケイ (7/7) 未来をデザインし続ける哲学者

November 6, 2015 09:30

by 牧野武文

後に、「ゼロックスの経営者たちはアルトの先進性を理解できず、商品化を見送った」と言われることになるが、当時のゼロックス社の状況を見ると、「理解できなかった」は言い過ぎのように思える。そもそもがPARCの設立趣旨は「未来のオフィスを創造する」というもので、その成果は十二分に上がった。その中でも、商品化…